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Posted by naturum at

2015年05月12日

「昔の人は偉かった」

「昔の人は偉かった」
S45年ごろのキャスティング競技の旧3種目の話ですが、

回転リール使い・・・・・

友人たちが回転リールにチャレンジしているようですので、
ちょっと昔のテクニックなどをと・・・・

まずは竿から・・・
この頃のRodは68Hとかその後継RodであるSpinPowerHiⅢが主力でした。
これらのRodは今のHiカーボンに比べると胴調子で反発も遅く今のRODに比べるとペロンした調子ですが、
皆さん、しっかり振り切っていました。
また、Daiwa 392なども同様の胴調子でしたので(今の竿に比べて)、
現状のRodでは30号程度の硬さの竿で、そのまま30号を掛け、
ゆっくりとした振出から、しっかり振り切るほうがトラブルは少ないと思います。

次にリールは・・・・
ABUなんぞは高嶺の花でしたが、OO河内さんが使われているのを見て
「え! ルアー用のリールやん! 高そー」と目が点になったことを記憶しています。
そのときは、ABU5000C?と思いますが、今の考え方と違って、飛びが悪ければ、
ベアリングを即交換(部品代はいくらしていたのかなー)されていました。
まー、今で言うバブリーな運用方法ですが、しっかりとトップキャスターとして君臨されていました。

でも、

一般的には、リールはPENNのサーフマスターで、100番サイズが中心でした。
N岡さんなどが使われていましたが、上記の竿で、投げた後は軽くサミングしているだけで、錘が着地したときに、
しっかりスプールを止めていました。
つまり、投げ方で「しゃくらず」「スムーズな加速」があれば、メカニカルブレーキはフリーの状態で使用可能です。
実際、羽Bさんがアルバイトでやったとき、200番で3号200m巻いて
(下巻きの有無の記憶は定かではないですが・・・・)
メカニカルブレーキなし・・・スプールはガタガタの状態で投げて、それなりの距離(確か160m位だったと)を飛ばしていました。

その後、100番で投げたときは、下巻き無しで3号200m巻き、ノントラブルで投げていました。

今のように、遠心ブレーキやマグブレーキが無い時代にノントラブルで(0ではなかったですが)
使用する上での基本の部分は、

・・・・「スプールは軽いほうが良い」・・・・ということに尽きるでしょう。
なぜなら、回転慣性が少ないので、バックしにくいからです。
また、バックの一歩手前の、飛んでいるときに糸が膨らんでいる状態が最も距離が出るということになります。

重いスプールの場合、飛び出しのとき静止状態から高速回転にいたるときに初動トルクが大きく、
飛んでいるときも回転慣性が大きいということで、バックラッシュになりやすいということです。
このことから、メタルスプールではサーフキャスティングま「まず、無理!」かな?
・・・ただ・・・
日本ではブットイ糸で磯で使用する「石鯛つり」ならば使えるかな????

と言いながら、関東方面では石鯛竿で重い錘で遠投釣りと称される釣法で、100m以上を射程距離として釣られているようです。
錘が重ければ(40号とかそれ以上)ならメタルスプールでも使用可能でしょう。

S48年ごろからのち、旧3種(1種も含めて)ABUが全盛期となって行きますが、
ABUにしても内部構造は大きく3種類ぐらいに分類できます。
その中でBestは人によって考え方が違うのでどれかは意見が分かれるところです。

ただ、S50年ごろ、スプールを手作りされていたN村さんは
スプールのサイドの部分の厚みを 0.5mmまで落としていました。(エッジ部分を残すと強度的には十分でした)
これは上記の「軽いスプール」を突き詰めていった結果です。

この実機はOO倉さんがまだ保有されていると思いますが・・・・確認していませんので不明です。
今の「ウルトラキャスト」に良く似た構造になっていました。

ABU系統に関しては、構造などに関してウンチクがありますし、
旧3種と1種では考え方が違ってきますが、
その中でのキャスティングテクニックについてはまたの機会にゆずるとして・・・・・。




余談ですが

回転リールを「キスつり」に使用すると、リールサビキがやりやすく釣っていて面白い手法です、・・・・が・・・・・
基本的に巻取りが遅いので、遠投の場合「しんどい」ことがあるかもしてません。

実際、前出の羽Bさんなどとともに、お遊びで回転リールのキスつりをしていました。
そのときの道具立てはBM1と言うシマノのリール(大型のベイトリールで遠心ブレーキです)などと、
柔らかめのROD(25号程度)を使用し、糸は2~3号程度でした。

回転リールの場合、スピニングと違って糸の太さの飛距離に対しての影響は少なく、
どうせ100m未満の釣りでしたので、この道具立てで十分でした。
また、今のようにPEのようなハイテクラインが無い時代でしたので、
本格的な遠投キスつりに使うような「ナイロンの1号」では当たりが判りにくく、そのためにも太糸を使用していました。

投げつりに回転リールを使用するならば、
プラスチックスプール(又はベークライトスプール)が必須で、
出来ればナロースプルのほうが良いということになります。

PENNならばサーフマスター、スクイダーなどでしょうか、
ブイーンとかギュイーンなどと派手な音を立てながらのキスつりは目立つこと請け合いですね。  


Posted by cast4ozlevelline at 10:37Comments(3)釣り一般