電動リール用のリチュームイオン バッテリーの制作

cast4ozlevelline

2020年05月15日 22:14

電動リール用のリチュームイオン バッテリーの制作

あるHPにてLiPoバッテリー(リチューム・ポリマー・バッテリー)を使用した
電動リール用のバッテリーシステムの製作記事があったので、
4OZlevellineも、コロナ休業の時間を使ってトライしてみました。



LiPOバッテリーは「ドローン」などの電源として使用されており、実績もたくさんあります。
また、関東方面のガレージファクトリーでも制作(組み上げ)されて、安価に販売もされていました。
このガレージファクトリーで使用されていたLiPOバッテリーも一般市販されているような
1セル当たり最大電圧4.2Vのバッテリーを4つ使った16.8V仕様で、
D社やS社と出力的には同じ仕様となっています。

4OZlevellineもこのファクトリーから10A仕様のバッテリーシステムを購入し、使用しています。

このファクトリーのHPには使用時の注意点や、技術資料などがたくさんアップされているので、
極めて参考になるHPですが、販売は既に終了されているので、今後のメンテナンスを考慮し、
自作をやってみようと思った次第です。

また、同じ県内在住の方が、LiPOバッテリーの製作記事を上げられていたので、
こちらも参考にしながら制作してみました。


この手の自作は一歩間違うと火災や爆発などの危険が伴うので、
技術資料をしっかり集めたうえで、慎重に設計していく必要があります。

いつも言われている『完全に!自己責任で!!!!』です。


さてさて、バッテリーの仕様ですが、10Aシステムは既に手元にありますので、
今回は5Aシステムとし、近場での軽い釣りや、予備として使うつもりで考えています。

(ちなみに・・・・明石沖のマアジ釣りが50m深さだったので、このような釣りに使用することを想定しています)

まず使用部品を集めます。
ほとんどがAmazonで入手可能ですが、部品以外に各種工具も必要なので自分で工夫して製作してください。


1.LiPOバッテリー本体


今回は4セル16.8V仕様で容量は5000mAhをチョイス。
(このバッテリーを2個並列でつなげば10A仕様に出来ます)
上方向の赤黒の太い電線が出力線で、左の小さいコネクターはセルバランスを取りための信号線でバランス充電にも使用します)

2.ケース


メイホーのウォーターガード400
(ガレージファクトリーの10A仕様はこれの800番を使用しています)

3.ヒューズ


LiPOバッテリーはショートさせると爆発の危険性があるので、必ずヒューズが必要です。
写真のヒューズは自動車用30Aを流用していますが、20AでもOKとは思います)

4.バッテリチェッカー


4セルの各セルの電圧と共に、合計電圧を表示し、既定の電圧まで電圧降下すると大きな音で知らせる機能があります。

5.充電器・放電器


写真の機器はガレージファクトリーから購入したもので、信頼性もあり、そのまま流用しています。

6.その他部品


電線は2Sqを使用しています。

7.T型コネクター


LiPOバッテリーの出力線はこのコネクターを使用しているので必須です。
コネクターから外へは上記の電線で配線しますが、半田付けなどのテクニックは当然必要です。

8.電線取り出し金具


屋外用の電線取り出し金具で防水仕様となっています。
皆さんが遊漁船などに乗られたときに電線を外部に引き回すところに使われているはず???です。

9.電動リール用コード


今回はバッテリーからコードを直接配線します。
短いコードを使えば持ち運び自由なシステムが組めるでしょう。



さて、部品を調達して組み込みに移りますが、
これだけの部品を組み込む必要があるので、各コードの長さや、それぞれの接続に工夫が必要です。
バッテリーはコードが出る方向(下向き)を考慮して、コードとは反対側(上に)セットします。


本組み込みは配線だけなので、難しくはありませんが、
コードの取り出し口の防水のための電線取り出し金具を付けるための穴をあけます。
この穴は21mm程度が必要なので、ドリルと共にルーターなどを使用して必要なサイズにします。


後は組み込むだけなのでその手順は省きますが、
内部のコードの接続にはメガネ端子を圧着したうえでビス止めを行い、外側を熱収縮チューブで保護しています。


実際の制作はコード類が太いため小さい場所に入れるのが難儀しましたが、
何とか詰め込みが完了しました。
バッテリーの出力線からヒューズを介して電動リール用のコードに繋ぐだけなので、
製作時間は30分ほどで出来たので、手順を示すほどではありませんネ。


実釣前に、バランス充電で4セルが均一に4.2Vとなるようにします。
写真では全体の電圧が16.7Vになっていますが、若干使用後の電圧です。

そして、長期保管時には「放電器」にて各セルが3.9V(全体で15.6V)になるように放電して保管します。

今日は全体の組み上げと充電をしていますので、明日には規定値まで放電させて保管していく予定です。
実際に使用した感じは改めてUpしていこうと思いますので後程になります。


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